開墾の苦労、懸命に演技 那須塩原市民劇団が創作劇披露

開墾に励む人々を演じる団員

 【那須塩原】市民劇団「劇団なすの」はこのほど、東三島5丁目のGUNEI三島ホールで、創作劇「那須野の大地」を計約500人の観衆に披露した。

 那須野の大地は、那須野が原開墾に向け懸命に生きる一家に焦点を当てた物語。22回目となる今年は、これまでとは異なる写実的な演出を取り入れた。

 観衆は不毛の地で苦しい生活を送る一家の姿に涙し、念願の那須疏水が完成する場面になると会場は拍手に包まれた。

 宇都宮市、宮下真理子(みやしたまりこ)さん(46)は「出演した子たちの一生懸命な演技に感動した」と話した。

 初めて主演を務めた塩原小中学校9年桜井妙江(さくらいたえ)さん(15)は「せりふ量が多く大変だったが、怒りや悔しさを表現する演技ができた」と笑顔で話した。

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