港区 中学生のシンガポール修学旅行予算5億円 区議会「高い」と指摘

港区が示した、来年度から全ての区立中学校で海外への修学旅行を実施する方針について、港区議会の代表質問で、区が負担する約5億円の費用が「高い」といった指摘が相次ぎました。

港区は先日、英会話の経験や国際理解を深めることを目的に、来年度から全ての区立中学校で、修学旅行先を海外とし、来年度はシンガポールにすると発表していました。区の負担は生徒1人あたり50万円程度で、総額5億1000万円ほどかかると見込まれ、9月11日から始まった区議会の代表質問では、議員から「費用が高い」といった指摘が出ています。

鵜飼雅彦 区議:「単純に760人で割ると、一人当たり68万円とかなり高いと感じてしまいます。今後は経費の削減も必要と考えますが、いかがでしょうか」

斎木陽平 区議:「一人当たり67万円となる事業総予算が、3泊5日にしては高すぎるのではないかといった声も多く寄せられています。通常のシンガポール旅行において3泊5日の旅行であれば、20万円程度で済むという話もあります」

批判が寄せられる費用について、港区側は「安全面や海外での異文化交流などを考慮すると妥当な金額」としたうえで、今後、費用の縮減に努めていくと答弁しました。

港区 浦田教育長:「事業候補者選定の中で、充実したプログラム、安全安心な行程を前提としつつ、一つ一つの項目の費用について精査し、縮減に努めて参ります」

海外への修学旅行については今後、委員会で審議され、来月6日に本会議で採決される予定です。

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