野球のU―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で初優勝した高校日本代表の武田陸玖(りく)選手(18)=山形中央=が12日、同校で報告会に臨み、「最高の結果で大会を終えられた」と笑みをこぼした。
大会では投打の二刀流で輝きを放った。3試合で5回1/3を投げ、自責点0。打っては4試合で11打数4安打3打点だった。10日の台湾との決勝では4番・指名打者(DH)で先発出場し、逆転した四回には、無死一塁から犠打で好機を広げた。
この日、会場となった体育館には1~3年生と職員計約750人が集まった。武田選手が代表のユニホーム姿で登場すると、拍手で迎えた。武田選手は日頃の応援に感謝の思いを伝え、新人大会などを念頭に「これからは自分が皆さんのことを全力で応援する」と語った。
いずれも野球部で一緒にプレーした3年の中川碧人さん(18)は決勝での犠打に「勝利への執念を感じた。尊敬できる大きな存在」、3年の戸村良和さん(18)は「世界でも持ち味の直球で勝負していた。頑張れば結果を出せると勇気をもらった」と話した。