鶴岡市湯野浜のビーチで8日、三川町の会社員山口文平さん（36）と、会社員の愛さん（30）夫妻の挙式が行われた。この海辺は2人がかつてデートした思い出の地で、夫婦に挙式をプレゼントする「夢婚」の取り組みとして実現し、親族らに感謝の思いを届けた。
夢婚は県内の婚礼関係企業などで組織する「山形ウェディング協議会」（会長・早坂和男エルサン社長）の事業。通算7回目となり。庄内地方で初めて実施された。
同市出身の文平さん、酒田市出身の愛さんは2020年に酒田の交流イベントで出会った。当時は愛さんが県外に住んでいたため、遠距離恋愛を経て結婚し、昨夏に長女世菜海ちゃん（1）が誕生。新型コロナウイルスの影響で挙式は諦めていた中、事業に応募したという。
式には親族ら約30人が出席し、夫妻が「未来も笑顔あふれる家庭を築いていく」などと宣誓した。海を背景に全員で記念写真に納まり「記念に残る結婚式になった」と文平さん。新たな一歩を踏み出し、愛さんは「世の中の状況に負けず、3人で力強く生きていきたい」と語った。
