大神さんに県特別賞授与 山形市出身、国際バスケ連盟殿堂入り

県スポーツ特別賞のトロフィーを手渡された大神雄子さん(左)=県庁

 県は12日、国際バスケットボール連盟(FIBA)の殿堂入りを果たした、女子の元日本代表主将で、Wリーグトヨタ自動車ヘッドコーチの大神雄子さん(40)=山形市出身=に県スポーツ特別賞を授与した。

 県庁で受賞式が行われ、吉村美栄子知事がトロフィーと県産米「雪若丸」を手渡した。大神さんは「山形のおいしい物を食べて育ち、選手として活躍することができた」と喜びを語り、吉村知事は「山形だけでなく、日本、世界のスーパースター。指導者としてこれからも活躍してほしい」とエールを送った。

 大神さんは山形八小のうめばちミニバスケットボールクラブで競技を始め、山形一中時代に全国準優勝を経験した。山形大バスケ部の監督を務めた父訓章さんの影響で、幼少期から同大体育館で大学生に囲まれながらボールと触れ合ったルーツなどを振り返り、「多くの人に育ててもらったおかげで今の自分がある」と感謝を述べた。

 県スポーツ特別賞はプロスポーツなどで特に顕著な功績を挙げた個人・団体に贈られる。受賞は大神さんが5例目。この日、山形市の山形グランドホテルで祝賀会が行われ、県内のバスケ関係者らが快挙を祝った。

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