495万円寄付で軽トラ→キャンプ仕様に 青森県内ふるさと納税最高額返礼品、鶴田町が提供開始

鶴田町がふるさと納税の新たな返礼品に追加した「軽トラックシェル『旅する天使の小箱』」。返礼品はシェル部分で、車両は付属しない(同町提供)

 青森県鶴田町は、ふるさと納税の返礼品として、荷台に積むことで軽トラックをキャンピングカー仕様にできる小屋を加えた。必要寄付金額は495万円で、町によると、弘前市の津軽塗座卓(322万8千円)を抜き県内最高額だという。

 製造している同町の企業「Yasutaガーデンハウス」からの提案を受け、昨今のキャンプブームで需要が見込めることから返礼品に採用した。町は「県内最高額」をアピールポイントに、町や町内企業のPRにつなげたい考えだ。

 返礼品の名称は「軽トラックシェル『旅する天使の小箱』架装サービス」。寄付者が所有する軽トラックに「シェル」と呼ばれる積み下ろし可能な小屋を装着する。シェルは奥行き180センチ、幅120センチ、高さ130センチで、大人2人が座ったり横になったりできる広さ。スポットエアコン、換気扇、FFストーブが備え付けられている。壁には30ミリの断熱材を入れ、家のような居心地を目指した。

 初回設置時は同社へ軽トラックを持ち込む必要があるが、その後は付属の「積み下ろしシステム」を使用し、自宅でもシェルの脱着を行うことができる。

 町企画観光課の花田浩輔主査は「県内の返礼品の中でも、必要寄付額が最高ということで注目されると思う。事業者や町の検索を増やし、認知度を上げられたら」と期待している。

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