北朝鮮が短距離ミサイル2発発射 日本海向け、変則軌道で飛行も

記者会見する松野官房長官=13日午後、首相官邸

 【ソウル共同】韓国軍は13日、北朝鮮が同日午前11時43分~同53分ごろ、首都平壌の順安付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表した。海上保安庁は防衛省の情報として、北朝鮮は2発発射し、いずれも既に落下したとみられると明らかにした。政府関係者によると、落下したのはいずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外という。

 松野官房長官は記者会見で、北朝鮮に対し北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議したと明らかにした。

 木村防衛政務官は13日、北朝鮮が2発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射し、このうち2発目は変則軌道で飛行した可能性があると記者団に明らかにした。最高高度はいずれも約50キロで、約350~650キロ飛行したとした。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は、8月30日深夜に平壌付近から日本海上に短距離弾道ミサイル2発を発射して以来。

 北朝鮮の金正恩総書記がロシアのプーチン大統領との首脳会談を行うタイミングでの発射で、日米韓の連携強化に対抗する姿勢をアピールする狙いがありそうだ。

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