瀬戸陶芸の原点「瓶子(へいし)」と呼ばれる焼き物 現代の陶芸家30人が挑戦した作品展

名古屋市千種区で、瀬戸のやきもの作りの歴史に思いをはせながら、現代の陶芸家たちが作品制作を行った展覧会が開催されています。

約1000年前に鎌倉時代に瀬戸で作られた均等で美しいフォルムの陶芸品は、神への供え物の酒を入れる「瓶子(へいし)」と呼ばれる焼き物の瓶です。この瓶子は、瀬戸地域で初めて人為的に釉薬がかけられたものといわれています。

千種区の爲三郎記念館で開催されている企画展「古今無双-瀬戸陶芸物語-瀬戸陶芸協会100年への歩み」では瀬戸の陶芸の原点といえる、この「瓶子」作りに現代の陶芸家たち30人が挑戦しました。

瀬戸を代表する黄瀬戸(きぜと)や織部(おりべ)はもちろん、様々な色と形の作品が集まりました。

(瀬戸陶芸協会 波多野正典会長)
「瀬戸のやきものは磁器もあり、土ものもあり、いろいろな表情を出せるいい土が出る。見る方にも楽しんでもらえると思う」

この展覧会は10月1日まで開催されています。

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