財政難のバルサに追い風になる? 今夏獲得目指した2人が所属先と契約延長も安価な解除条項が付くことに

[写真:Getty Images]

慢性的な財政難に加え、サラリーキャップ問題を常に抱えているバルセロナ。選手補強にも大きな影響を与えることになる。

それでも選手を補強していきたいバルセロナ。財政を立て直すことが先にはなるが、バルセロナ移籍を目指す選手たちも、今夏新たな動きをしているという。

スペイン『ムンド・デポルティボ』によれば、バルセロナが獲得を目指す2人は所属チームと契約を延長。ただ、結果としてバルセロナへ移籍しやすくなったという。

その1人はマンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(30)だ。昨夏もバルセロナへの移籍を望んだが、財政問題があり断念。今夏も移籍を望んだが、財政問題は一向に解決されずにシティへ残ることとなった。

ベルナルド・シウバは、ジョゼップ・グアルディオラ監督にとっても大事な戦力の1人であり、残留を望んでいた中、2026年夏まで契約を延長した。

サラリーが改善され、よりシティでの重要度が増したベルナルド・シウバ。一見移籍は難しそうに感じるが、今回の契約には5000万ポンド(約92億円)の契約解除条項がついている状況。バルセロナは、移籍交渉の必要はなく、その金額を払えば獲得できるというわかりやすい状況になった。

従来のベルナルド・シウバの評価額は8000万〜1億ユーロ(約126億7000万〜158億4000万円)と見られていたため、大幅に低い金額で獲得できるということになる。

また、もう1人同じ状況の選手がおり、それはRBライプツィヒのスペイン代表FWダニ・オルモ(25)とのこと。チャビ・エルナンデス監督のお気に入りの選手の1人であり、バルサのカンテラ出身だ。

ダニ・オルモもライプツィヒとの契約を2027年夏まで延長したが、この契約にも6000万ユーロ(約95億円)の契約解除条項が設定されている。

攻撃的なポジションを複数こなせる中、古巣でもあるバルセロナに復帰したい思いは以前から強かった。しっかりとディナモ・ザグレブで成長し、スペイン代表でも重要な役割を担うダニ・オルモ。バルセロナにとっては2人を獲得するのに必要な資金が明確になっただけに、獲得したいのであれば残すは財政問題を解決するだけ。来夏の市場での動きに注目が集まる。

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