北陸新幹線の歓迎セレモニーに応募殺到…福井駅は抽選倍率5倍 走行試験車両お出迎えは“狭き門”

北陸新幹線のW7系車両

 北陸新幹線金沢-敦賀間を走行試験する新幹線車両「W7系」を出迎えるため10月1日に福井県内4駅で開かれる歓迎セレモニーに、募集枠を大幅に超える応募が寄せられた。福井駅は定員300人に対し、約1500人の申し込みが殺到するなど、抽選倍率3~5倍の“狭き門”となった。開業日が来年3月16日に決まり、県民の機運も高まってきたようだ。

 W7系による走行試験は9月26日から始まる。10月1日も白山総合車両所(石川県白山市)を出発し、敦賀車両基地(敦賀市)までを運行する。これに合わせ、新幹線駅が設置される福井、あわら、越前、敦賀の4市がそれぞれの駅で歓迎セレモニーを企画。参加する市民を募っていた。

 4駅とも既に募集は締め切られ、芦原温泉駅のセレモニーはあわら、坂井市の定員各100人に対し、あわら市民約300人、坂井市民約400人の応募があった。福井駅での式典は福井、大野、勝山、永平寺4市町の住民を対象に計300人を公募したところ、約1500人の応募が寄せられた。

 越前たけふ駅でのセレモニーは、丹南5市町の計300人を募集し、1023人が申し込んだ。嶺南6市町を対象に募った敦賀駅での式典には500人の定員に対して1671人が応募し、抽選の倍率は3倍を超えた。

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 「県民の期待、関心の高さ、開業に向けた盛り上がりを感じる」と各市の担当者。各駅では、運転手への花束贈呈やくす玉割り、写真撮影など趣向を凝らした式典を検討中で、福井駅では福井市のイメージロゴ「福いいネ!」が入ったうちわを参加者全員に配り“一番列車”を歓迎する。

 10月1日は、福井を全国にPRするため県が募った「福井情熱駅長」千人によるCM撮影会も4駅周辺で開かれる。こちらも定員を上回る約1200人から申し込みがあった。

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