津軽線代行バス 高校生帰宅時間帯に増便へ

 昨年8月の大雨で被災し運休が続いているJR津軽線・蟹田-三厩間(青森県今別、外ケ浜町、28.8キロ)の代行輸送を巡り、JR東日本は13日、10~11月をめどに夕方の時間帯に増便する考えを明らかにした。

 増便の方向で調整しているのは、午後4時42分青森発-同5時19分蟹田着の列車に接続する便。両町から青森市内の高校に通う生徒から帰宅時の不便さを訴える声があり、両町がJR東に増便を求めていた。

 JR東盛岡支社の久保公人支社長は青森市内での記者会見で「10~11月には実現できるよう、細部を調整している」と述べた。

 同区間では現在、バスと定時定路線型のタクシーが1日計6往復運行しており、増便分もどちらかを使用する。三厩駅到着後、蟹田駅に折り返す便の追加も検討しているという。

 蟹田-三厩間は利用者が少なく、JR東は復旧したとしても十分な活用がされないと判断。バス、タクシーへの転換を今別、外ケ浜両町と県に提案している。

 復旧工事を行う場合は約4カ月かかる上、降雪がある冬季は工事を中断しなければならず、久保支社長は会見で「本年度内の本格的な工事着手は困難」と述べた。

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