●じっくり熟成、優しい甘み
自然豊かな砺波市栴檀野(せんだんの)地区産のコシヒカリ「増山城戦国米」を用いた発酵パフェが13日までに考案された。独特のうまみがある地元ブランド米を「飲む点滴」と言われるほど栄養価の高い甘酒にして織り交ぜたスイーツで、17日に国史跡増山城跡で4年ぶりに開かれる戦国祭りに併催される「陣屋deマルシェ」で初登場する。
発酵パフェを考案したのは砺波市高道の糀(こうじ)スイーツ専門店「糀ASOBI」。
増山城戦国米を糀で発酵させ、約15時間掛けてじっくりと熟成させた甘酒に、甘酒と相性が良いバナナとブルーベリーを織り交ぜた塩麹のソフトクリーム、ロールケーキの端材、焼き菓子を加えた。
戦国米は、増山城に近い栴檀野地区のきれいな水と粘土質の土壌で育まれたブランド米。もっちりした味わいと独特のうまみが特徴で、のぶた農城(砺波市増山)が生産している。デンプン質が多い戦国米を発酵させた甘酒は糖度が高く、果糖と溶け合い、体に染み渡るほどの優しい甘みが醸し出されたという。
陣屋deマルシェを企画した関係者から、「続日本100名城」に選ばれ、越中三大山城の一つである増山城や、戦国祭りをPRするスイーツを求められ、店側が試行を重ねて考完成させた。発酵パフェは1個500円(税込み)で、当日は20個限定で販売を予定する。好評の場合は定番商品として販売を検討する。
糀ASOBIの中山緑代表は「砺波にはおいしいものがたくさんあることを多くの方にPRしたい」と話した。
●カレーや雑貨販売、ライブなど多彩に
マルシェでは発酵パフェのほか、戦国米を使ったスパイシーカレーも30食限定で販売される。カフェやスイーツ、雑貨、アクセサリーなどのショップや、ライブ演奏、ガラポン抽選会など多彩な催しが行われる。