今夏のマーケットでシュトゥットガルトからリヴァプールへと移籍することになった日本代表MF遠藤航。
30歳という年齢でありながらも1600万ポンド(およそ29.1億円)という高額な移籍金が動き、そのリヴァプールの選択には賛否両論が巻き起こった。
ファビーニョとジョーダン・ヘンダーソンがサウジアラビアへと移籍したためにその代役が必要になった…という状況でありながら、それが30歳のベテランであるという事実には「意味がない補強」という声も。
また加入してからの数試合ではまだインパクトを残すことが出来ておらず、高い評価を得たとは言い難い状況となっている。
ただ『givemesport』によれば、記者のディーン・ジョーンズ氏がその懐疑的な目を覆させられるような出来事があったという。
それは先日行われた日本代表とドイツ代表の試合で、遠藤航のプレーにとても感銘を受けたそうだ。
ディーン・ジョーンズ
「リヴァプールが遠藤航と契約した時、私は懐疑的な目で見ていた。正直に言えば、それは彼のことを十分に見たことがなかったからだ。
つまり、その原因は遠藤航ではなく私の側にあった。ただドイツ対日本の試合を見て、彼の能力にとても感銘を受けたよ。
日本代表ではとても優れたリーダーであり、周りの選手たちを指揮し、常に試合とチームの形をコントロールしようと努めていた。
彼がタックルに飛び込むところは素晴らしかったし、パスを素早く奪おうとしているように見える。様々なパスの選択肢も持っていて、短くて速いものから長いものまで様々だ。
あの試合を見れば見るほど、彼はリヴァプールにとって素晴らしい契約になるだろうと思うようになったよ。
ただ、それには少し時間が必要だ。日本と同じようなリーダーシップを持つには、リヴァプールの中心に入って様々な国から来た選手とコミュニケーションを取らなければならない。
ただ、彼はそのようになっていくだろうし、試合を見れば見るほどに遠藤航は素晴らしい選手だと確信するようになったよ」
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4-1で勝利を収めた日本代表の中盤で役割を果たした遠藤航。そのリーダーシップが発揮されるまでには時間がかかるものの、それができれば間違いなく成功するだろうと確信したようだ。