カーディナルシュニッテンのレシピ、ウィーン伝統菓子の作り方
カーディナルシュニッテンというお菓子をご存じですか
しましま生地が特徴のカーディナルシュニッテンは、ウィーンを代表する銘菓。 敷居が高そうなイメージですが、実は身近な道具と材料で作ることができるお菓子です。 今回は、カーディナルシュニッテンを家庭で作りやすいように調整したレシピをご紹介します。 おうちで本格的なウィーン菓子を楽しみませんか?
カーディナルシュニッテンとは
カーディナルシュニッテンとは、卵黄が多く入ったスポンジ生地とメレンゲ生地を交互に絞ってしましま模様に焼き上げた生地に、クリームをサンドしたお菓子。 1933年にウィーンの老舗菓子店「L・ハイナー」が創作したといわれています。 「カーディナル」はカトリック教会の枢機卿を意味する言葉。 「シュニッテ」は「切る」という意味(シュニッテンはその複数形)で、四角いケーキを指します。 生地の黄色と白の二色はバチカン市国の旗を表し、枢機卿の緋色の礼服(カーディナルレッド)を表す「すぐり」などの赤いジャムを挟まれていたんだそう。 ジャムサンド仕上げはとても甘いので、現在はコーヒー風味の生クリームがサンドされたものがポピュラーです。 全体に粉が少ないためとても軽く(メレンゲのほうは粉も入りません)、2つの生地のコントラストが見た目だけでなく味わいにも独特の魅力を与えています。
カーディナルシュニッテンのレシピ(4cm幅のもの5個分)
粉の配合が少ない軽やかなメレンゲとスポンジ、たっぷり挟んだ口どけの良いコーヒークリームの相性は抜群!
生地を作る
材料
- 卵黄(Lサイズ)…2個
下準備
- 卵白は冷蔵庫に入れておきます。 *メレンゲは、器具に油脂や汚れが付着していると泡立ちが非常に悪くなります。器具が清潔な状態かチェックしておきましょう。
作り方
1. 卵黄にグラニュー糖とバニラオイルを加え、ハンドミキサーの高速で白っぽくなるまで泡立てて置いておきます。
コーヒークリームを作って仕上げる
材料
- 生クリーム…150g
下準備
- ゼラチンを冷水に振り入れ、ラップをかけて冷蔵庫でふやかしておく。
作り方
1. 生クリームとグラニュー糖を氷水に当て、しっかりしたかたさ(9分立て程度)に泡立てます。泡立ったら氷水から外しておきます。
「カーディナルシュニッテン」の詳しいレシピページはこちら。
https://recipe.cotta.jp/recipe.php
レシピのポイント
メレンゲをしっかりつややかに泡立て、ボリュームのある状態で絞ることが良い状態の生地を作るのに大切なポイントです。 クリームはゼラチンを加える前にしっかりかたく泡立て、塗るときに流れないようにしましょう。
憧れのウィーン菓子をおうちで作ろう!
見た目も味も、心ときめくウィーン菓子・カーディナルシュニッテン。
日本でもウィーン菓子専門店を中心に、次々と新しいフレーバーのカーディナルシュニッテンが作られています。 時代にあわせて進化するウィーン銘菓から、これからも目が離せません。 おうちでも、ぜひ作ってみてくださいね。