ながさきピース文化祭のロゴ決定 青色は海、ハトや手をモチーフに 2年後の秋開催

「ながさきピース文化祭2025」のロゴを公表する峰松県実行委事務局長=県庁

 2025年秋に長崎県で開催される第40回国民文化祭(国文祭)と第25回全国障害者芸術・文化祭(芸文祭)県実行委員会は13日、統一的に使うロゴを公表した。愛称「ながさきピース文化祭2025」の文字の左側に平和の象徴のハトと、文化をはぐくみ未来へとつなぐ「手」をモチーフにしたデザインを配した。ロゴはチラシやポスター、グッズ、ホームページなど今後広く使われる。
 実行委事務局の県文化振興・世界遺産課によると、企画コンペには11社が応募し、長崎市のデザイン会社「デジマグラフ」の作品を選定した。
 ロゴの青色は、海外との文化の架け橋となった「長崎県の海」をイメージ。デザインは「県独自の文化を過去、現在、未来へと手から手へつなげていく様子」「ハッピーな交流」「平和への願い」「手を差し伸べてお互いを助け合う思いやり」などを表現した。峰松美津子事務局長は「ポップなデザインで、若者にもぜひ参画してほしい、みんなで文化を楽しんでいきたいという思いを込めた」と話した。
 県は16日午後1時半から大村市のイオン大村店で「ながさきピース文化祭」2年前PRイベントなどを実施。ダンスや音楽イベントなどがあり、広報グッズも配布。実行委会長の大石賢吾知事も参加し、機運を盛り上げる。
 国文祭は天皇陛下が出席される「四大行幸啓」の一つで、国と開催地の自治体などが主催。「芸文祭」は障害者らの芸術文化活動への参加を通じて自立や社会参加を促進する祭典。両文化祭は2017年から一体的に開催し、参加者は例年190万人前後に上り、150億円前後の経済波及効果が出ているという。

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