【台風13号】温浴施設とプール休止 茨城・日立 土砂崩れで配管損傷

清掃センター(写真奥)に通じる市道が土砂で埋もれ、周辺の復旧作業が進められている=13日午後1時14分、日立市宮田町

台風13号の影響による大雨で茨城県日立市宮田町の市清掃センターに通じる市道が土砂崩れで通行止めになり、焼却施設の余熱を送る配管が損傷。近くにある温浴施設のホリゾンかみねとかみね市民プールが休止を余儀なくされている。

土砂崩れが起きたのは市道脇の鞍掛山の斜面。市道沿いの複数カ所で発生し、崩れた土砂が道路反対側のガードレールや電柱をなぎ倒した場所も。沢があった場所では高さ、幅ともに10メートル以上にわたって土砂が崩れた。

大雨当日の8日に現場にいた男性作業員は「バキバキと雷のようなごう音を鳴り響かせながら一気に崩れた」と振り返り、13日も重機で土砂や倒木の撤去作業に当たった。

ホリゾンかみねに温水を送る配管の一部は土砂崩れが直撃し、ぐにゃりと曲がった状態。道路復旧後に修理される見通しという。

ホリゾンかみねと市民プールでは、センターの余熱を浴室や空調設備に使用しており、温水の供給停止で9日から臨時休館となった。会議室の一部は条件付きで利用できるものの、水泳や運動教室なども中止しており、担当者は「再開のめどは全く立っていない」としている。

センターは被災後、ごみ収集運搬車を受け入れる進入路を確保した。

市民は通常通り自宅近くの集積所にごみ出しできるが、安全面や復旧作業を優先し家庭ごみの搬入を中止した。再開時期は未定という。

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