末吉さん、鶴丸さん(唐津南高) 九州農業クラブ大会最優秀

ロールケーキ教室で子どもたちに菓子作りを教える末吉あこさん(左)=佐志公民館(提供)

 農業系高校の生徒が日頃の活動の成果を発表する「九州学校農業クラブ連盟大会」の意見発表の部で、子ども食堂のボランティアの輪を広げる活動を紹介した唐津南高食品流通科3年の末吉あこさんが最優秀賞に輝いた。農業情報処理部門でも、2年の鶴丸玄さんが最優秀賞を受けた。2人は九州代表として10月の全国大会に出場する。

 末吉さんは1年生から手伝う地元・佐志の子ども食堂での活動を発表した。新たなボランティアが参加しやすいよう、衛生面のルールやお年寄りへの接し方をマニュアル化。子ども向けの菓子教室を開くなど、次世代につなぐ活動にも取り組んでいる。末吉さんは「自分の経験を通して、ボランティアや食に関心を持ってもらえるとうれしい」と受賞を喜んだ。

 農業情報処理部門は「トマトの収穫量」がテーマで、80分の制限時間内にインターネットでデータを集めてグラフを作成し、データを読み取る考察文と発表用資料をまとめた。鶴丸さんは同校の虹の松原研究班のウェブサイトやゲーム、発表資料の作成を担当しており、「パソコンを使ってきた経験が大きかった。中盤の大きいミスもなんとか修正できた」と振り返った。

 九州大会は8月初旬に熊本県と長崎県で開かれ、各県代表が参加した。今年は情報処理部門が13年ぶりに開かれた。(横田千晶)

収穫量などのデータをわかりやすくパワーポイントにまとめた鶴丸玄さん
左から、農業情報処理で最優秀賞を受賞した鶴丸玄さん、意見発表で最優秀賞を受けた末吉あこさん=唐津市の唐津南高

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