阪神が快進撃で首位独走のペナントレースですが、広島カープは、クライマックスシリーズ地元開催のためにも残り試合の全てに全力を注ぎます。
神宮球場で行われた5位・ヤクルトとのカード第2戦。この日の先発・大瀬良大地 は、1回、ヤクルト打線に捕まります。先頭バッターにフォアボールを選ばれ、打席には2番・オスナ。甘く入った変化球を打たれて、ホームラン。先制を許します。
ここから切り替えたい大瀬良でしたが、4番・村上にも2試合連続のホームランを打たれて失点。苦しい立ち上がりとなります。
追いつきたい打線は、4回、2試合連続4番起用の 堂林翔太 が、やってくれました。初球をしっかりとらえた打球は、赤く染まるレフトスタンドへ。この1本が、2020年以来となる第10号ホームラン。
ここで突然ですが、3年ぶりに二けたホームランを打った今シーズンの堂林の全ホームランを振り返ります。
第1号(4月7日)
4月7日の巨人戦、この日が今シーズン、リーグ戦初出場。変化球をとらえた当たりはぐんぐん伸びて看板直撃のホームラン。代打での出場でしたが、みごと起用に応えます。
第2号(5月19日)
2本目は、1か月以上空いた阪神戦で飛び出しました。151キロのストレートをはじき返してバックスクリーンへ。乱打戦となった試合を締めくくります。
第3号(6月16日)
続いては、交流戦での1本。6番の 末包昇大 が、前の打席でホームランを放つと、堂林もホームラン。末包との2者連続アーチでチームを勝利に導きます。
第4号(6月24日)
さらに1週間後の巨人戦では先制となる第4号ホームラン。徐々に調子を上げていきます。
第5号(8月11日)
そして、迎えた8月。ここからの堂林は絶好調。11日の中日戦では打った瞬間、確信の一振り。バンテリンドームの高いフェンスを超える同点ホームランを放ちます。
第6号(8月13日)
続いては、長い均衡を破った一打。延長までもつれ込んだ2日後の中日戦。相手は、ここまで防御率0.00のライデル・マルティネス。甘く入った変化球を一振り。打球は伸びて、伸びてレフトスタンドへ。竜の守護神から待望の1点をもたらします。
第7号(8月20日)
その1週間後の巨人戦、1点差で迎えた打席で152キロの直球をとらえてホームランに。この1本が決勝点となり、チームを勝利へ導きました。
第8号・第9号(8月22日)
その2日後のDeNA戦は、まさに堂林の日。ここまで7勝を挙げている今永から第1打席で2ランホームランを放つと、4回にはダメ押しとなる第9号アーチ。9年ぶりとなる2打席連続ホームランで離脱者が相次ぐチームを引っ張ります。
第10号(9月13日)
そして、もう一度、きのうの第10号ホームラン。この堂林の一振りが、反撃へののろしとなるのでしょうか…
6回の攻撃、2アウト・ランナー2塁・1塁と、一本出れば一気に逆転のチャンス。打席に立つのは、代打の切り札・松山竜平 でしたが、高めに抜けたフォークを打ち上げてしまい、3アウト。なかなか得点へつなげることができません。
その後もチャンスは作るものの、得点を奪うことができなかったカープは、まさかの神宮7連敗。そして、首位・阪神のマジックはついに「1」となりました。