クリミアに連日攻撃 水上ドローンで軍艦狙う

ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島セバストポリの造船所で上がった煙。ウクライナ軍のミサイル攻撃を受けたとされる=13日(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ロシア国防省は14日、実効支配するウクライナ南部クリミア半島に対して同日早朝に無人機11機による攻撃があり、防空システムですべて撃墜したと発表した。クリミアに基地がある黒海艦隊所属のパトロール艦「セルゲイ・コトフ」に対しても小型無人艇(水上ドローン)5隻による攻撃があり、いずれも撃退したという。

 13日には黒海艦隊の司令部があるセバストポリに巡航ミサイルや無人艇による攻撃があり、ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は地元メディアに対し、大型揚陸艦と巡航ミサイル「カリブル」を積んだ潜水艦が損傷したと指摘。ロシアにとって「重大な被害だ」と述べた。ウクライナはロシアが2014年に併合したクリミアの奪還を目標に据え、攻勢を強めている。

 14日付のロシア紙「独立新聞」は、セバストポリがウクライナの巡航ミサイル攻撃を受けたのは初めてだと報道。英スカイニューズ・テレビは13日、攻撃に英国がウクライナに供与した巡航ミサイル「ストームシャドー」が使われたと伝えた。

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