モロッコ地震 静岡県内でも支援の動き 現地で地震に遭遇した伊豆の国市長が見た被害状況は(静岡県)

9月8日にモロッコで発生した地震により、現在も大きな被害が出ていますが、静岡県内でも義援金を受け付けるなど、支援が呼び掛けられています。

日本から約1万2千キロ。北大西洋に面する人口 約3600万人のモロッコ。

8日に発生した地震により、これまでに2900人以上が死亡、5500人以上がけがをしました。現地では、落石や土砂崩れなどで車が通れない場所も多いため、救助や支援をどのように行き渡らせるかが課題となっています。

こうした中、静岡県内でも支援の動きが…

「静岡ムスリム協会」では、静岡市駿河区にある礼拝所「静岡マスジド」で義援金の受け付けを始めました。代表のアサディ・ヤスィンさんは、モロッコ出身で、妻の みわさんもモロッコでの生活経験があるといいます。

震源地から70キロほど離れ、被害が出ているマラケシュは観光地としても有名な主要都市でした。

(静岡マスジド アサディみわ 事務局長)

「マラケシュは観光都市として非常に美しく交通も栄えている。モスクや観光、馬車があるなど世界各国から来て楽しめる町」

「特にマラケシュから離れた農村部、伝統のある暮らしをする方の被害が大きい」「現地に対して義援金を集めることで、復興を日本の皆さんからの力で助けることができると考えている」

モロッコのマラケシュで地震に遭遇したのが、世界ジオパークの国際会議のために訪問中だった、伊豆の国市の山下正行市長です。

(伊豆の国市 山下正行市長)

「突然来ましたから、突然こういう感じで」

山下市長は地震のあと、被害が大きかったマラケシュの旧市街地を見て回りました。

(伊豆の国市 山下正行市長)

「(旧市街地に)避難所がない、路上で暮らすとかテントとか、日本だと避難所がある、備えが違う」「建物は古いところほど崩れている、鉄筋なども入っていない」「家の中で暮らせない人がいるから、テントや簡易用トイレなどがいると思う」「日本はいつ起きてもおかしくない地震に備える必要がある」

伊豆の国市では、市の社会福祉協議会が13日から募金箱を設置し、被災地を支援するということです。

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