【伊豆長岡温泉】2つの旅館がタッグを「互いの温泉を利用できる」取り組みスタート(静岡県)

秋の行楽シーズンを迎えますが「伊豆長岡温泉」の旅館では、予約が伸び悩んでいるといいます。そこで集客力アップ向け、2つの旅館がタッグを組み「互いの温泉を利用できる」取り組みを始めました。

こちらは、伊豆の国市にある創業59年の旅館「おおとり荘」

この秋の予約が、思うように入ってきていないといいます。

(伊豆長岡温泉 おおとり荘 石垣博規 係長)

「9月10月は元々予約が減る、例年の同じタイミングと比べても、ことしは少ない」

もともと、9月と10月は夏休みシーズンと年末シーズンに挟まれた閑散期ですが…例年は満室とまではいかないまでも、6割ほどの予約が入ります。

しかし、2023年は3割程度に留まっているといいます。

(伊豆長岡温泉 おおとり荘 石垣係長)

「去年9月は静岡の県民割があっ た。10月は全国旅行割があった」「ことしはない状態、その影響が大きいのではないかと思う」「何らかの手を打たなければいけない」

宿泊の予約が伸び悩む中、“集客アップ”のため打ち出した作戦というのが…

「最上階にある展望風呂です。他の旅館とタッグを組んで、お互いの風呂に入れるキャンペーンを考えた」

こちらの旅館で1万5000円以上のプランを利用した宿泊客は、“近くの旅館”の温泉にも無料で入れるというキャンペーンです。

特典としてもらえるのが、この「湯めぐり手形」 これを持って…徒歩1分の場所にある、旅館「弘法の湯」へ…。

「こちらをお持ちいただきますと、当店の風呂をご利用いただけます」

こちらの旅館でも食事付きのプランで宿泊すると、特典で“手形”がもらえて、お互いの風呂を利用することができるのです。

(弘法の湯 本店 市川さん)

「9月10月という期間はどうし ても客が減ってしまう」「それぞれがいい所をもった風呂を客に少しでも多く利用していただく」「一人でも多くの客に足を運んでいただき、お泊りいただければ幸い」

このキャンペーンは10月31日まで。今はまだ2つの旅館でのコラボですが、好評であれば参加施設を増やして「伊豆長岡温泉」全体の活性化につなげたい考えです。

(伊豆長岡温泉 おおとり荘 石垣係長)

「お互いの(利用客の)声を集めて好評が続けば、できる限り延長したい」「どんどん店舗を増やしていきたいという思いは強いです」「伊豆長岡の活性化につながれば言うことはないですね」

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