72年の鉄鋼製造の歴史に幕 広島・呉市の日本製鉄 全設備を停止

広島・呉市の日本製鉄瀬戸内製鉄所は、14日、全設備を停止し、72年の鉄鋼製造の歴史に幕を閉じました。

日本製鉄では国内需要の減少や国際競争の激化を受けて呉市にある瀬戸内製鉄所を今月末で全面閉鎖すると発表していました。

製鉄所では14日午後4時すぎに全ての生産出荷を終了し、実質的に全設備を停止したということです。

鉄の製造工程はすでに終了していて、在庫の出荷が予定より早く終わったため、今月末を待たずに停止となりました。

製鉄所の跡地の活用策についてはまだ決まっておらず、日本製鉄では「行政と協議しながら検討していきたい」としていました。

今後、大型重機を使った大がかりな解体工事が始まる予定で、工事が終了するのは10年程度かかるとしています。

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