滝沢市の特産品開発、製造などを手がける同市鵜飼向新田の滝沢産業開発(阿部正喜社長)は今月、滝沢スイカを使った「スイカ酢」の本格販売を始めた。酸味の中にほどよい果実の風味が楽しめ、関係者は「滝沢の新たな食文化に」と期待を高めている。
同社の菊池文孝取締役が収穫期を過ぎたスイカの活用策を付き合いのある浅沼醤油(しょうゆ)店(盛岡市)の浅沼宏一社長に相談。昨秋に開発が始まった。
食品ロス削減にもつながる取り組みで、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一つ「つくる責任 つかう責任」に合致する。
「生酢」(500ミリリットル、2700円)、希釈用として蜂蜜などで味を整えた「ドリンク」(100ミリリットル、1080円)を販売。生酢タイプは品質管理などが難しいため受注販売で対応する。ドリンクはビッグルーフ滝沢で取り扱う。