欧州で「最も嫌われている」5つのサッカークラブ

世界的に大きな人気を誇るサッカー。これほどまでに国をまたいでエンターテインメントとなっているスポーツは数少ない。

ただファンが多いということは、逆に「アンチ」も多くなるという点も…今回は『888Sport』から「欧州で最も嫌われている5つのクラブ」をご紹介する。

バルセロナ

「クラブ以上の存在」であるバルセロナ。カタルーニャ地方の魂を象徴するチームであり、これまでなんども世界を席巻する活躍を見せてきた。

しかしだからこそそのプレーを嫌う者も多く、このところは経営陣に顕著な傲慢さと歪んだ権利意識の匂いが漂う。破産状態にあるにもかかわらず金を使い続けられる、それは神様から与えられた権利だと信じているようだ。

熱狂的なファン層を満足させたいバルセロナは情けないことに支払いを将来に伸ばし、資産を売却することで選手を獲得して移籍期間をやり過ごしている。

レアル・マドリー

レアル・マドリーとスペインの政権との繋がりは、アルフォンソ13世がお気に入りのチームに「レアル」という王朝を象徴する称号を授与した1920年代まで遡る。

それからファシスト政権の独裁者フランコの支援によって成長し、1943年のエル・クラシコで大敗した際にはバルセロナの選手たちを警察が脅迫したという報告もあった。

2016年にはスペイン政府が市場価値よりもかなり安く練習場のための土地を提供したことが明らかになっており、「特別扱い」を伝統的に活用してきたクラブである。当然ながら他のチームにとっては不快なものだろう。

バイエルン・ミュンヘン

バイエルン・ミュンヘンは冷酷で冷徹なクラブである。サッカーチームというよりも油が注がれた機械のようにドイツのサッカーのすべてを吸い込もうとしている。まさにターミネーターのようだ。

21世紀に入ってから18回もブンデスリーガを制覇している。そしてわずかに他のクラブが優勝したときには、その主力メンバーを根こそぎ引き抜きにかかる。

バイエルン・ミュンヘンはプレミアリーグの財政的優位性を非難するが、まずブンデスリーガの中での財政的優位性を振りかざしている事実がある。それは実に偽善的だ。

ユヴェントス

2000年代のイタリアサッカー界を震撼させた「カルチョポリ」八百長スキャンダルの中心となった老貴婦人。2部降格処分を受け、リーグタイトル2つを剥奪された。

しかしそれからすぐに1部へと戻り、自らの行為に何の悔い改めもすることなく、昨年大きな罰則に直面した虚偽会計スキャンダルという新たな不名誉を抱えることになった。

ピッチ上で圧倒的な力を発揮した時期も長く、なりふり構わず毎シーズンのように優勝していたこともあり、サッカーにおいても相手に憎まれるような存在だった。ユヴェントスか、それ以外か。それも不思議ではない。

RBライプツィヒ

2009年にドイツ5部でプレーしていたSSVマルクランシュタットは、まだ当時あまり知られていない飲料ブランドによって買収された。RBライプツィヒと改名され、果敢な投資だけを背景に急成長した。

レッドブルの企業の論理によって拡大を続けるクラブに対して伝統を重んじるドイツのサッカーファンは反発を見せたものの、競争の論理の中でRBライプツィヒは欧州トップレベルに上り詰めた。

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そしてその事実こそがさらに伝統を重んじるファンの感情を逆なでしている。

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