日英「円滑化協定」来月発効 部隊往来の手続き簡素化

 政府は15日の閣議で、自衛隊と英国軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」を10月15日に発効させると決定した。共同訓練や災害救助のため、相手国を訪問する際の武器持ち込みなど入国手続きを簡素化する。日本と他国とのRAAが発効するのは8月のオーストラリアに次いで2カ国目。中国を念頭に防衛協力を強化する狙いがある。

 木原稔防衛相は閣議後の記者会見で「日英はアジア、欧州における最も緊密なパートナーだ。協定を早期に活用し、相互運用性を向上させる」と強調した。

 陸上自衛隊と英陸軍は11月に日本で共同訓練を実施する予定で、協定の適用に向けて調整を始める。

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