イカ丼キッチンカーを福井県の36歳女性が開業へ 若狭湾の新鮮なイカ使用、10月正式オープン

キッチンカーで新鮮なイカを使った丼の販売を始める小山田はるかさん=9月6日、福井県美浜町金山

 若狭湾のイカのおいしさを発信しようと、福井県美浜町出身の小山田はるかさん(36)=同県敦賀市=が10月から、キッチンカーで新鮮なイカを使った丼の販売を始める。福井県のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で9月30日まで、支援を募っている。

 小山田さんの父・知場功さん(60)=美浜町=は元漁師で昨年いっぱいで引退した。小山田さんは父が取ったイカを同市内のイベントで販売した際に「イカは好きだけどさばけない」という声を多く聞き、キッチンカーでイカ丼として提供することにした。

 同町産コシヒカリの上に、短冊切りにしたイカをたっぷり乗せる。仕入れてすぐに急速冷凍したイカを使うため鮮度が保たれ、歯ごたえが良く上品な甘みを楽しめるという。丸々1匹を使い塩だけで味付けしたイカ焼きとイカの唐揚げも販売する。

 9月中は同町の道の駅「若狭美浜はまびより」などで試験的に出店し、イカ焼きと唐揚げを販売。10月から正式オープンして県内のイベントに出向き、イカ丼も始めるという。

 小山田さんによると、若狭湾では春から夏はケンサキイカ、秋はアオリイカ、冬はヤリイカが取れる。1年を通してイカが取れるのは全国的にも珍しいといい、「若狭湾のイカのおいしさは全国のどこにも負けない自信がある。キッチンカーで多くの人に伝えたい」と意気込んでいる。

 目標額は100万円。寄付はCFサイト「レディーフォー」から。県に対するふるさと納税として扱われ、税控除により実質2千円の負担で支援できる。5千~30万円のコースがあり、イカ丼試食会参加権や越前がになどの返礼を用意している。

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