●集客力で納税額アップ
小矢部市は15日、同市の三井アウトレットパーク北陸小矢部に、市へのふるさと納税ができる自動販売機を設置した。アウトレット内の飲食14店舗で使用可能な食事券が返礼品としてその場で受け取れる仕組みで、市は北陸唯一のアウトレットの集客力で納税額アップにつなげる。
市によると、自販機を活用したふるさと納税は県内初。寄付から返礼品受け取りまでの一連の流れがその場で完結でき、作業は2~3分で終了する。
自販機の画面に5千円、1万円、2万円の3種類の寄付金額が表示されている。決済はクレジットカードのみで、希望額を選び、運転免許証などで個人情報を登録すると、レシートが自販機から出てくる。
施設内の総合案内所で提示すれば、寄付金額の3割に相当する食事券と交換できる。例えば、1万円を寄付すると3割に相当する3千円分(500円券6枚)のチケットが返礼品で受け取れる。後日、市が納税手続きに必要な書類を郵送する。
市外在住者が対象で、市民も寄付できるが、返礼品は受け取れない。市の昨年度のふるさと納税額は3834万6千円で、上積みを目指す。