シンフォニー吉田酒造の新工場が福井県永平寺町に完成 国内外向けに生産、12月ごろから輸出予定

シンフォニー吉田酒造の酒蔵「吉峯蔵」。左は建設中の冷凍冷蔵庫棟=9月15日、福井県永平寺町吉峰

 吉田酒造(本社福井県永平寺町北島、吉田由香里社長)と香港企業が共同出資して設立した「シンフォニー吉田酒造」(本社同町吉峰、同社長)が同町吉峰に建設していた酒造工場「吉峯蔵(きっぽうぐら)」の製造棟が完成し9月15日、竣工式を開いた。国内外向けに4合瓶(720ミリリットル)で年間最大50万本の生産能力を有し、販売店や試飲スペースなどの観光客向けの施設も整備。18日から製造を開始し、12月ごろから輸出する予定。

 シンフォニー吉田酒造は昨年6月、香港の総合商社シンフォニーホールディングス(HD)が約51%、吉田酒造が約49%出資し設立。吉峯蔵はキャンプ場跡地約5200平方メートル内に2階建て鉄骨造り、延べ床面積約1300平方メートルの製造棟のほか、4合瓶25万本を貯蔵できる冷凍冷蔵庫棟や米倉庫、焼酎棟を備える。今回は製造棟が完成し、11月末以降に冷蔵棟などが順次完成する。総工費約12億円。

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