モーニング野球(9月15日) 山形

初優勝を喜ぶヤマリョー野球部=山形市・きらやかスタジアム

 ◇山形

ヤマリョー野球部が初優勝

 第58回山形実業人野球大会(主催・山形新聞、山形放送、山形市、同市教育委員会、山形地区野球連盟)は15日、山形市のきらやかスタジアムで決勝を行い、ヤマリョー野球部が板垣商店ライオンズに3-2で競り勝ち、初優勝を果たした。

 表彰式では、大会実行委員長の佐藤正則山形新聞販売局長が優勝旗を、常川孝山形地区野球連盟会長が横倉杯をヤマリョー野球部に贈った。最優秀選手賞にはヤマリョー野球部の庄司瑞(みずき)選手が選ばれた。

 ヤマリョー野球部と板垣商店ライオンズは10月14、15の両日に中山町のヤマリョースタジアム山形(県野球場)などで開かれる県実業人野球大会に出場する。庄司選手以外の個人賞受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽敢闘賞=菅原拓哉(板垣商店ライオンズ)▽優秀選手=柴田樹(ヤマリョー野球部)菊田一颯(板垣商店ライオンズ)高瀬拓巳(レッズ)土田享典(N-LIBERTY1987)

創部7年目、目標達成  小雨が舞うグラウンドで、ヤマリョー野球部ナインの笑顔が広がった。創部7年目でたどり着いた頂点。須藤広大監督は「優勝を目標に野球部の活動を始めた。年齢がさまざまなメンバー同士で、力を高め合うことができた」と胸を張った。

 優勝の2文字がちらついた試合終盤、最大のピンチが訪れた。六回表1死から三塁打を浴び、一打が出れば同点かという場面。ここで踏ん張ったのが庄司瑞投手だった。後続の打者を三振、内野ゴロとし無失点でしのいだ。初回に適時二塁打も放った殊勲者は「相手の打線が良く、ずっと気が張っていたが、うまくコーナーを付くことができた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 日大山形高出身の庄司投手は、2013年の全国高校野球選手権大会で県勢初の4強入りを果たしたメンバー。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したプロ野球・阪神の中野拓夢選手は一つ下の学年に当たる。前夜には阪神がセ・リーグ優勝を決め、中野選手の話題になると「自分とは(活躍している)舞台が違いすぎる」と笑いつつ、「一緒に野球をしていたので刺激になっている」と話した。

 チームとしては初めて県大会に挑む。須藤監督は「熱く、粘り強く、泥くさく頑張れば勝利につながる」と必勝を誓った。庄司投手は「けがをしている選手も復帰すると思う。フルメンバーで優勝を目指したい」と意気込んだ。

決勝(きらやかスタジアム) 板垣商店ライオンズ 110000|2 10020X|3 ヤマリョー野球部 (板)鷹島、菅原-菊田 (ヤ)庄司-柴田 ▽三=町田(板) ▽二=奈良崎(板)庄司(ヤ)

© 株式会社山形新聞社