APUで秋の卒業式、551人が新たな門出 出口学長が式辞【大分県】

キャップ・トスをする卒業生=15日、別府市のビーコンプラザ
卒業式で式辞を述べる出口治明学長

 【別府】別府市の立命館アジア太平洋大(APU)の卒業式が15日、ビーコンプラザであった。インドネシア、中国、ベトナムなど64カ国・地域の学生計551人が巣立った。

 約3カ月の病気療養とリハビリを終え、8月上旬から校務に復帰した出口治明学長が久しぶりに公の場に登場。「しっかりと前を見て進んでほしい。これからの人生に幸多からんことを祈ります」と式辞を述べた。

 「生理の貧困」の問題を解消する学生団体代表を務めたカリナ・ビエラ・ダルミントさん(21)=アジア太平洋学部、インドネシア出身=が「学びは教室という枠を超えてさまざまな形で実現できると気付いた」とあいさつ。ディリアエバ・カリナさん(24)=アジア太平洋研究科、ロシア出身=も「分かち合った思い出や知識、友情を忘れず、旅を続けましょう」と決意を述べた。最後は全員でキャップ・トスをした。

 県内で就職する卒業生は9人で、このうち留学生は7人。

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