【ワシントン共同】米CNNテレビは15日、米軍が2月に東海岸沖で中国の偵察気球を撃墜した後、中国が気球を使った偵察活動を中断したと伝えた。米政府の機密情報に詳しい関係者の話としている。中国側には対米関係の悪化を避ける狙いがあるとみられる。
気球は米本土を横断する形で飛行したが、中国政府が意図したものではなかったと米側は判断している。バイデン大統領も6月、米本土に飛来したのはコースを外れたもので、習近平国家主席がとても恥ずかしいと思っていると指摘していた。
中国政府は偵察気球の運用担当者を叱責。米軍の撃墜後、中国による新たな偵察気球打ち上げは確認されていないという。