「健康」寝具や家電が人気 栃木県内で「敬老の日」前に商戦大詰め 

マッサージ器など健康関連の商品が並ぶ売り場=15日午後、コジマ×ビックカメラ宇都宮本店

 長寿を祝い、感謝を伝える18日の「敬老の日」を前に、県内の百貨店などでギフト商戦が大詰めを迎えている。「健康長寿」をキーワードに寝具や家電が根強い人気。新型コロナウイルスの5類移行で祖父母と共に店を訪れ、プレゼントを選ぶ家族も増えている。

 宇都宮市宮園町の東武宇都宮百貨店宇都宮本店では、枕やパジャマなど睡眠に関する商品の売れ行きが好調。年間を通して使える3重ガーゼのパジャマや、風呂上がりに着るベストの人気も高い。

 リビング関係の販売を担う上野知香(うえのともか)さん(47)は「質のいい睡眠は健康につながる。ぜひ、この連休にプレゼントを選んでほしい」と話す。

 昨年に比べ、店内には家族連れの姿が目立つ。豪華な弁当や総菜など食品への問い合わせもあり、担当者は「自宅に集まって、お祝いをする家族が昨年より増えるのではないか」とみている。

 家電量販店のコジマ×ビックカメラ宇都宮本店(宇都宮市今泉町)は約1カ月前から、敬老の日に向けたPRを強化。売れ筋は健康をサポートする家電で、マッサージ器や血圧計、多機能な体重計などを並べる。

 中でも人気なのは「マッサージガン」と呼ばれる小型のマッサージ器。片手で手軽に使うことができ、1万円代前半の価格帯を中心に売り上げが伸びているという。

 小池恵美子(こいけえみこ)店長代理は「いつまでも元気でいてほしいと、健康関連の商品を買い求めるお客さまもいる。(敬老の日に向け)駆け込み需要が想定されるので、しっかり対応したい」と話した。

枕売り場を整える店員。祖父母と来店する家族連れも増えているという=15日午後、東武宇都宮百貨店宇都宮本店

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