9月16日、セリエA第4節のユヴェントス vs ラツィオの試合がユヴェントス・スタジアムで行われた。
ユヴェントスはドーピング違反で暫定的な活動停止処分を受けたポール・ポグバが当然ながらメンバー外に。ただし陣容に大きな影響はなく、イタリア代表の試合で負傷したフェデリコ・キエーザも2トップの一角に名を連ねた。一方のラツィオは当初、鎌田大地がサブに回り、マテオ・ゲンドゥージがスタメンという発表だったが、一転して鎌田が先発、ゲンドゥージがサブでキックオフを迎えた。
立ち上がりにユヴェントスが丁寧にパスを回して多彩な攻撃を見せると、10分には右サイドを崩してマヌエル・ロカテッリがクロスを入れ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチが右足のハーフボレーでネットを揺らし先制に成功する。
これでペースをつかんだユヴェントスは14分にもショートコーナーからコスティッチが左足でコースを狙ったシュートで相手GKを脅かす。対するラツィオも徐々にペースをつかみ、ショートカウンターからチーロ・インモービレや鎌田がペナルティーエリア内に攻め込む場面を作っていく。25分にはルイス・アルベルトとフェリペ・アンデルソンが中央を崩し、こぼれ球に反応した鎌田が左足を振り抜いたが、相手守護神ボイチェフ・シュチェスニーの好セーブに遭う。
すると26分、ユヴェントスは左から右への大きな展開で攻撃のスイッチを入れると、ウェストン・マッケニーがファビオ・ミレッティとのワンツーで中央に切り込んでいく。やや流れたボールをアドリアン・ラビオが繋ぐと、これに反応したのは左サイドにいたキエーザ。左足でニアサイドを抜き、リードを2点に広げる。
その後もダニーロがボールを運んでミレッティが惜しいシュートを放ち、32分にはカウンターからヴラホヴィッチがゴールを狙う一方、前半の終盤にはあえて相手にボールを握らせてブロックを敷くなど、ホームチームが巧みにゲームをコントロール。前半は2-0で終了する。
後半の立ち上がりも引き続きユヴェントスのペース。ラツィオも徐々に盛り返し、54分には鎌田がこぼれ球に反応して左足を振り抜き、その直後には鎌田のラストパスからフェリペ・アンデルソンのシュートに繋げたが、いずれも相手のブロックに遭う。
それでも64分、鎌田が相手のビルドアップのパスにプレッシャーをかけてミスを誘うと、こぼれ球を拾ったルイス・アルベルトがコースを狙ったミドルシュートを突き刺し、ラツィオが1点を返す。
追い上げられたユヴェントスだが直後の67分、マッケニーが放り込んだハイボールのアーリークロスをヴラホヴィッチが胸トラップで収め、右足のミドルシュートを叩き込んですぐに突き放す。
何度か見せ場を作った鎌田は78分にゲンドゥージと交代。しかしその後、ラツィオは大きなチャンスを迎えることはできず、ユヴェントスが巧みに試合を眠らせてそのままタイムアップ。ユヴェントスが無敗を継続した。
次節、ユヴェントスはアウェーでサッスオーロと、ラツィオはホームでモンツァと対戦する。
◉試合結果
ユヴェントス 3-1 ラツィオ
1-0 10分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)
2-0 26分 フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)
2-1 64分 ルイス・アルベルト(ラツィオ)
3-1 67分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)