開町祝い乾杯 高岡JC、ギネスに挑戦 能作の器と国吉りんご使用

スズ製のタンブラーで乾杯する参加者=高岡市の御旅屋セリオ

  ●結果は1290人で届かず

 高岡青年会議所(JC)が鋳物メーカー「能作」の器と高岡特産である国吉りんごのジュースを使い、乾杯のギネス記録に挑戦する「開町を祝って皆で乾杯!」は16日、高岡市の御旅屋セリオで行われ、県内外の参加者が隣同士でスズ製のタンブラーを交わした。結果は1290人でギネス記録は達成できなかったが、参加者は地域への愛着と交流を深めた。

 参加者は会場に6列に並んだ。器と器を当て、「乾杯」と発声し、ジュースを一口飲むのがルールで、一つでも守られなければ失格となる。ギネス世界記録公式認定員の寅巴里(トラバリー)アイニさんが立ち会い、角田悠紀市長と能作の能作千春社長との「開町乾杯」の発声から始まり、参加者は次々と器を重ねた。

 2千人で隣の人から隣の人へ乾杯する「最も長い乾杯リレー」の記録を目指したが、スイスでのギネス記録1616人には届かなかった。

 記録挑戦は3回までで、3回目の挑戦で1290人まで続いたものの、途切れた。参加した飯山心結さん(氷見市上庄小4年)は「楽しかった。高岡が開かれた日に鋳物で乾杯するのはいいアイデア」と笑顔を見せた。

 セレモニーで、高岡JCの梅島清香理事長と能作社長らがあいさつした。16日に高岡で始まったイベント「市場街」の國本耕太郎実行委員長が市場街とリレーの開会宣言を行った。

 高岡JCまちづくり委員会が県内外の人に高岡の開町日や特産物を知ってもらい、地域の結び付きを深めてもらおうと、ギネス記録の挑戦を企画。内田達久委員長は「開町日や高岡の魅力を伝えるきっかけになった。またギネス記録に挑戦したい」と話した。

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