金沢まちなかジャズ一色 15周年「ストリート」開幕

境内を埋め尽くした観客を沸かせたユッコ・ミラーさんのライブ=尾山神社

  ●豪華メンバー、白熱ライブ

 金沢ジャズストリート2023(同実行委員会主催、北國新聞社など共催)は16日、3日間の日程で開幕した。「まちかどジャズライブ」では、全国から集まったプロやアマチュアのバンドが大勢の観客を前に熱のこもったステージを繰り広げた。15周年を記念して豪華メンバーが共演する晩餐(ばんさん)会も開かれ、まちなかはジャズ一色に染まった。

 まちかどジャズライブはいしかわ四高記念公園や尾山神社など8会場で行われ、3連休にまち巡りを楽しむ市民や観光客が足を止めて聴き入った。

 いしかわ四高記念公園で開かれたオープニングセレモニーでは、金沢ジュニア・ジャズ・オーケストラ「JAZZ-21」と津軽三味線奏者永村幸治さんが共演。和洋が調和したサウンドで「祭典」の開幕を祝した。

 続いて参加型ライブ「金沢スィング・カーニバル」が初めて行われた。観客はJAZZ-21とステージ前や客席で「Sing Sing Sing」など2曲を合奏し、舞台に上がってソロを務めた。村山卓市長もフルートで加わった。

 北國新聞赤羽ホールでは「学生ビッグバンド・カーニバル」が行われ、出演順に金大、横浜市立大、同志社大、東京工大、青山学院大、早稲田大の学生が競演した。金大モダンジャズソサエティーは、メンバーが次々と舞台の中央で遊び心あふれるソロを披露し、観客の拍手を誘った。

 ANAクラウンプラザホテル金沢では15周年記念企画「ジャズ晩餐会」が開かれ、約80人がジャズの余韻に浸りながらコース料理を堪能した。ピアニストの山中千尋さんらトリオ、石川ジャズオーケストラ「ピラミッド」とサックス奏者マイケル・ロッシさん、ボーカリスト平賀マリカさんが華やかな音楽で魅了した。

 ジャズストリートは3日間で約150団体が178公演に出演する。赤羽ホールでは17日に世界的ジャズ作曲家の挾間美帆さんら14人、18日にドラマーで俳優のシシド・カフカさん率いるエルテンポが演奏する。

こん身のステージを披露した金大ビッグバンド=北國新聞赤羽ホール

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