一時的な帰省に重宝…チャイルドシート貸し出し好評 福井県民生協、1カ月単位で利用可能

県民生協が貸し出しているチャイルドシート(右)とジュニアシート(左)=福井県福井市志比口2丁目のハーツ志比口店

 県外から子どもを連れて帰省した家族らに気軽に使ってもらおうと、福井県民生協が始めたチャイルドシートとジュニアシートの貸し出しが好評だ。福井市志比口2丁目のハーツ志比口店で7月から行っており、里帰り出産後の退院・健診などで一時的に必要な家族にも重宝しているという。

 県民生協が運営する子育て支援センターの利用者に、あったらいいなと思うサービスをアンケートしたところ要望が多く、試験的に始めた。

 貸し出しているのはベビー用品大手コンビ(東京)のチャイルドシート8台とジュニアシート5台で、シートベルト固定タイプ。これまでに、14人の利用があり、特にお盆の時期に集中したという。

 1カ月単位でレンタルでき、初月は1台3500円(税込み)、2カ月目以降は月額500円(税込み)。最長1年レンタルできる。3日前までに県民生協ホームページからの事前申し込みが必要。店頭で受け渡す際に代金を支払う。配送はしておらず、取り付けは利用者が行う。県民生協の組合員が利用できる。

 チャイルドシートやジュニアシートは数万円するものも多いため、県民生協の「くらしのサポートセンター」課長の市橋弘章さん(48)は「帰省など少しの利用のために購入するのはもったいない。秋休みや年末年始など、サービスをうまく利用して安全に子どもと出かけてほしい」と話している。

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 本年度の利用頻度などを確認し、今後のサービス改善につなげていく。

 チャイルドシートの使用は、道交法で6歳未満の子どもに義務付けられている。JAFの2022年の調査によると、県内のチャイルドシート着用率は70.6%、全国平均は74.5%だった。

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