寮給食ストップの高校に、近隣高校が実習のヨーグルト差し入れ 京都・南丹

須知高で加工して作ったヨーグルトを届ける安田教諭(左)=南丹市園部町・農芸高

 食堂運営会社の営業停止で、寮の給食が提供できない状態が続いている農芸高(京都府南丹市園部町)に、須知高(同府京丹波町豊田)が14日、実習で製造したヨーグルトを差し入れた。「生徒たちの食事の足しになれば」と話している。

 両高は乳牛の飼育と食品加工をそれぞれ手掛けており、農芸高の生乳を須知高が加工し、ヨーグルトを製造している。教員同士も縁が深く、今回の事態を受け、須知高から差し入れを申し出た。

 ヨーグルトは須知高生徒が13日に実習で作り、120個を届けた。食品科学科の安田隆利教諭は以前、農芸高に勤めていたこともあり、「寮生が食べ盛りなのはよく知っている。従来通り食事が提供されるよう願っている」と話した。

 農芸高の担当者は「教育活動を通じて交流のある学校からの支援は大変ありがたい」と話し、寮生の朝食として提供することにしている。

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