"人間を「動画病」にさせる悪者、懲らしめる" 創作紙芝居に子どもら笑顔

小川さんの紙芝居を見る子どもたち(京都府京丹波町本庄・京丹波町図書館和知分館)

 京都府京丹波町本庄の同町図書館和知分館でこのほど、創作紙芝居の上演があった。トマトなどの野菜たちが、インターネット動画を見過ぎる病をもたらす悪者をやっつける物語に、子どもたちが聞き入った。

 創作紙芝居師の小川よしのりさん(36)=同町=があらすじを考えた。小川さんの地元の竹野小学校の児童が絵に色を塗った。

 トマトやタマネギなどが、人間を「動画病」にさせる悪者を懲らしめるストーリー。動画を見る時間をきちんと守り、「生の演奏や絵、自然に触れて、感性を伸ばして」と呼びかけた。小川さんは声色を使い分けて演じ、約90人の親子連れなどが楽しんだ。

 近くの女性(40)は「本物の紙芝居は違うなと感じた。わが家にも動画病が広がっているので、もっと自然を楽しみたい」と話した。

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