自治体業務、どうデジタル化 岩手の市町村職員ら、DX事例を共有

デジタル化の先進事例を学ぶ参加者

 岩手県などは15日、盛岡市内で自治体業務のデジタル化に向けた研修会を開いた。市町村職員らが先進的な事例やサービスの情報を共有し、業務効率化と暮らしの利便性向上へ学びを深めた。

 オンラインを含め約30人が参加。北上市の担当者は保育園事務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化をテーマに、園児の出欠確認や保護者への案内をオンラインで行う事例を紹介。業務効率化で職員が情報発信の充実に時間をかけられる好循環が生まれたとし「現場の意識が変わった」と手応えを語った。

 宮古市は公共施設の予約をデジタル申請にすることで365日24時間対応可能となり、住民サービスが向上したと説明。KDDI(東京都)は地元のタクシー業者と連携してアプリなどで予約できる車の定額乗り放題サービスを紹介し、高齢化が進む中で住民の移動手段を確保することの重要性を訴えた。

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