医ケア児支援、相談や交流で孤立解消 岩手県センター開設1周年

さまざまなおもちゃで遊ぶ親子と県医療的ケア児支援センターの職員ら。当事者や支援者同士のつながりが育まれている=盛岡市中ノ橋通

 日常的にたんの吸引や人工呼吸器などが必要な子どもの相談をワンストップで受け付ける、岩手県医療的ケア児支援センターは15日で開設1周年を迎える。経験豊富な小児科医らが交流会や就学に向けた説明会も開催。家族や支援者同士をつなげ、増加傾向にあるケア児を支える横糸を紡いでいる。孤立しがちな親子を地域で後押しする取り組みは一歩ずつ進んでおり、今後は保育園や学校など、社会的な受け入れ態勢の構築が求められる。

 「キラキラのおもちゃが好きみたい」

 盛岡市中ノ橋通の子育て支援センター「あそびの広場」で、8月下旬に開かれた当事者家族の交流会。0歳のケア児と育休中の母親の2組が、同センターの職員らとさまざまなおもちゃを使い触れ合った。日々の苦労や使っている医療機器の入手方法など、具体的な悩みも共有した。

医療的ケア児支援センターの役割

 

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