温泉街に名曲響く 富山県黒部市宇奈月でモーツァルト音楽祭

温泉噴水広場で演奏する「かがやきブラス」

 県内外の演奏家がモーツァルトの曲を演奏する「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」が16日、富山県黒部市の宇奈月温泉街一帯で始まった。温泉街のさまざまなスポットに名曲が響き、訪れた人を楽しませた。17日まで。

 初日は演奏家が総湯「湯めどころ宇奈月」や旅館などでピアノやビオラ、オカリナといった多彩な楽器を奏でた。富山地方鉄道宇奈月温泉駅前の温泉噴水広場では、富山、石川両県出身者でつくる金管5重奏「かがやきブラス」が温かみのある音を響かせた。

 音楽祭は宇奈月温泉の景観がモーツァルトの生誕地、オーストリアのザルツブルクと似ていることから、有志が2010年に始めた。今回は宇奈月温泉開湯100周年記念事業として開き、演奏家と観客の距離が近い無料のまちかどコンサートに力を入れた。2日間でプロ・アマ合わせて49組約250人が出演する。

 17日は午前11時半から黒部市芸術創造センター・セレネでスペシャルコンサートがあり、かがやきブラスと、弦楽4重奏の「宇奈月カルテット」が出演する。このほか、午前10時から午後8時台まで、まちかどコンサートが各所で開かれる。黒部峡谷鉄道の終点・欅平(けやきだいら)でも演奏が披露される。

 音楽祭は実行委員会主催、北日本新聞社など共催。

宇奈月温泉街のさまざまなスポットでコンサートがあり、観客が聞き入った
総湯「湯めどころ宇奈月」で演奏を披露するビオラとチェロのグループ
富山地方鉄道宇奈月温泉駅前の温泉噴水広場でのコンサートは多くの人が集まった

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