大分工業高の小代さん、若年者ものづくり大会で金賞 フライス盤では県勢初【大分県】

フライス盤職種で金賞に輝いた大分工業高機械科3年の小代悠太さん=大分市の大分工業高

 【大分】大分市芳河原台の大分工業高の小代(しょうだい)悠太さん(18)=機械科3年=が「第18回若年者ものづくり競技大会」(静岡市・8月1、2日)の「フライス盤」職種で最高賞の金賞(厚生労働大臣賞)に輝いた。フライス盤の金賞は県勢で初めて。

 同大会は就職していない20歳以下の生徒・学生や訓練生が対象。ものづくり技能の意識向上と若者の就業促進を図るため、厚労省と中央職業能力開発協会が毎年開催している。今年は県内から4人が出場した。

 「フライス盤」職種は、刃物を回転させ金属などの材料を削り加工するフライス盤を用いて、事前に発表された課題を3時間以内に作製。作品の精度や出来栄えを競う。同職種には全国から20人が出場。小代さんが頂点に立った。

 小代さんは同校の機械同好会に所属。1年時から授業や同好会の活動でフライス盤を扱っている。昨年出場した際は敢闘賞だったため、今年は金賞を目指し練習を重ねていた。

 大会の約1カ月半前に課題が発表されると、本番で使用するフライス盤と同じ機械がある津久見高(津久見市)で1週間ほど特訓。大会では練習の成果を発揮でき、手応えを感じたという。

 小代さんは「金賞に選ばれてうれしい。さらにレベルの高い技能五輪への出場を目指し、これからも努力したい」と話した。

 指導した機械科の山本景三教諭(46)は「測定の技術と記憶力に優れており、センスがいい。機械加工の分野で日本一が取れたことは、県にとっても大きな進歩」とたたえた。

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