じっと観察、かわいいね 親子連れなどアサギマダラの生態理解・山形

アサギマダラを間近で観察する子どもたち=山形市野草園

 渡りをするチョウ「アサギマダラ」の観察会が16日、山形市野草園で開かれ、親子連れなどが珍しいチョウの生態に理解を深めた。

 アサギマダラは春に日本列島を北上し、秋に南下する。野草園がある西蔵王や蔵王は東北有数の飛来地とされ、2020年には蔵王でマーキングされた個体が2275キロ離れた台湾で確認された。

 この日は親子連れなど11組が参加した。同園職員の佐藤友宏さん(63)がアサギマダラはフジバカマの蜜を好むことや、雄と雌の見分け方などを説明した。子どもたちは花の回りをひらひらと飛ぶアサギマダラを見つけると、そっと近づいて写真を撮ったり羽の模様を確認したりしていた。山形大付属小2年吉田光希君(7)は「かわいかった。遠いところまで飛んでいくといい」と話した。

 同日開幕したアサギマダラ祭りの一環で企画。24日までの期間中、まるごと市(17、18日)、山形交響楽団金管三重奏(18日)などがある。

© 株式会社山形新聞社