諫早まつりで市民ら「皿踊り」など楽しむ 特別審査員に体操・内村航平さん登場

街踊りを楽しむ参加者=諫早市本町

 のんのこ諫早まつり(同まつり振興会主催)が16日、長崎県諫早市東小路町の中央交流広場をメイン会場に開幕。多くの市民が郷土芸能「のんのこ皿踊り」などを楽しんだ。17日まで。
 同まつり振興会によると、かつて「のんのこ祭り」と「秋祭り」に分かれていた祭りを一本化し、1998年度から実施。コロナ禍での中止を挟み4年ぶりに本格的に開き26回目。
 「のんのこ」は方言で「愛らしい、かわいい」の意味。市民に親しまれる民謡「のんのこ節」は、両手にそれぞれ2枚の小皿を鳴らしながら踊る「皿踊り」ともいわれる。リズムや振り付けが異なる「新のんのこ」「まつりのんのこ」などがある。
 雲仙市のプロ和太鼓グループ「瑞宝太鼓」の勇壮な演奏で幕開け。諫早市自治会連合会の12支部が出演した民謡の祭典では、自慢の踊りが次々と披露された。
 メインイベントの街踊りでは、52団体約4千人が中心部の商店街から中央交流広場までの約200メートルを、カチカチと小気味よい音を響かせながら練り歩いた。昨年、市ふるさと特別大使に任命された体操の五輪金メダリスト、内村航平さんが街踊り特別審査員に初登場。トークショーの他、市民とまつりのんのこを踊り、盛り上げた。
 初めて参加した市立長田小4年の中村友香さん(9)は「手を伸ばしてキレキレに踊れるように頑張った。大勢の人の前で踊るのは緊張したけど楽しかった」と話した。

トークショーで祭りを盛り上げる内村さん(中央)=諫早市、中央交流広場

© 株式会社長崎新聞社