北陸新幹線の福井県内区間、YouTubeで乗った気分 県が工事車両の運転席動画を配信

ユーチューブで公開されている、工事用車両から撮影した北陸新幹線福井県内区間の動画

 北陸新幹線福井県内区間の工事用車両の運転席から撮影した動画が、福井県のユーチューブチャンネルで配信されている。来年3月16日の開業を前に、一足早く新幹線に乗車した気分を味わえる。

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 動画は昨年11月、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、電気工事の資材を運ぶ車両を加賀保守基地(石川県加賀市)から南越保守基地(福井県越前市)まで回送した際にPR用に撮影した。映像提供を受けた県新幹線建設推進課がユーチューブチャンネルで7月から配信している。

 動画は約10分。新幹線芦原温泉駅を出発した工事車両は時速10~15キロで進み、車両前方の車窓から沿線に広がる坂井平野や、新幹線橋と橋脚を一体整備した新九頭竜橋(福井市)を確認できる。JR北陸線とえちぜん鉄道が並走する福井駅周辺、福井・鯖江両市にまたがる第2福井トンネルなどを通過し、点検用車両が置かれる南越保守基地まで約38キロの“疑似乗車”を楽しめる。

 同課の担当者は「建設中の今しか見ることができない貴重な映像。開業に向けた機運の盛り上がりにもつながれば」としている。

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