日本一の芋煮会フェスティバルで3万食提供 家族連れなど、秋の風物詩を堪能

約3万食を提供し大勢の来場者でにぎわった日本一の芋煮会フェスティバル=山形市・馬見ケ崎川河川敷

 第35回日本一の芋煮会フェスティバルが17日、山形市の馬見ケ崎川河川敷で開かれた。厳しい暑さが続く影響で、サトイモの生育不良も懸念されたが、新型コロナウイルス禍後、4年ぶりの通常開催となり、県内外の家族連れなどに、本県の秋の風物詩3万食が提供された。

 直径6.5メートルの大鍋で、県産の里芋3.2トン、山形牛1.2トン、長ネギ3500本、こんにゃく4千枚などを使って調理した。食欲をそそるしょうゆの香りが漂う中、湯気が立ち上る「3代目鍋太郎」からバックホーで芋煮をすくう大迫力の調理風景を、来場者が歓声を上げて見守った。

 この日の山形の最高気温は猛暑日一歩手前の34.4度。特設の予約席「芋煮茶屋」で芋煮を堪能し、宮城県塩釜市から友人と2人で訪れた山本明美さん(51)は「暑いけど日差しが遮られ、とても快適。塩味の芋煮を初めて食べたが、とてもおいしい」と満足げだった。

約3万食を提供し大勢の来場者でにぎわった日本一の芋煮会フェスティバル=山形市・馬見ケ崎川河川敷

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