2戦連続無得点のチェルシーがボーンマスとドロー…早くも停滞感漂う序盤戦に【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第5節、ボーンマスvsチェルシーが17日にヴァイタリティ・スタジアムで行われ、0-0のドローに終わった。

前節のノッティンガム・フォレスト戦で今シーズン2敗目を喫したチェルシーは、ボーンマスとのアウェイゲームでバウンスバックの勝利を目指した。ポチェッティーノ監督はインターナショナルマッチウィーク明けの一戦に向けて前節から先発2人を変更。負傷のカイセドとベンチスタートのチルウェルに代えてウゴチュクとムドリクを起用。[4-3-3]に並びを変更した。

2戦ぶりの白星奪取へ勢いを持ったチェルシーが、立ち上がりから相手を押し込んでゴールに迫っていく。開始2分にエンソ・フェルナンデスが早速ファーストシュートを放つと、以降も安定したボール保持と素早いトランジションで波状攻撃を仕掛けていく。

11分にはボックス右に抜け出したスターリング、13分にはムドリクとのパス交換によってボックス手前で前を向いたジャクソンに続けてビッグチャンスが訪れるが、前者は枠の左に外れて後者は左ポストを叩く。

相手を圧倒する入りを見せながらも課題の決定力の問題を露呈する形となったチェルシーは、徐々にホームチームの反撃に晒される。18分にはボーンマスのリスタートからボックス左に抜け出したワタラに決定機を許すが、ここはGKロベルト・サンチェスの好守で事なきを得た。ただ、この決定機をきっかけに勢いを与えると、ワタラやソランケを起点としたチェリーズのカウンターから際どい場面を作られる。

前半半ばを過ぎると、試合は完全にイーブンな展開に。何とか前半の内にゴールをこじ開けたいチェルシーは、33分にボックス中央でムドリクからの横パスを受けたギャラガーに決定機。だが、右足のシュートはGKネトのビッグセーブに阻まれる。以降はボックス付近までボールを運んだものの、相手の粘り強い守備に阻まれ続けた。

ゴールレスで折り返した試合は互いに選手交代なしでスタート。開始直後の50分にはチェルシーに最初の決定機。ムドリクの仕掛けで得たボックス手前左のFKの場面でキッカーのスターリングが枠の右上隅を狙った右足のシュートを放つが、クロスバーの内側を叩いて真下に落ちたボールはゴールラインを完全には割らず。こぼれに詰めたコルウィルがゴールに蹴り込むが、今度はオフサイドの判定となった。

一方、ピンチを凌いだボーンマスはこのまま守勢に回ることなく反撃の姿勢を見せる。サイドを起点にボックス内のソランケに幾度か良い形でボールが入るが、フィニッシュまで持ち込めない。

後半序盤の攻防を経て両ベンチは65分手前に動く。チェルシーはムドリクを下げてパーマーを右サイドに投入し、スターリングが左サイドに移る。

対するボーンマスはワタラに代えて同タイプのクライファートをピッチに送り出す。さらに、シニステラ、セネシとフレッシュな選手を投入すると、後半半ば過ぎにはビリングの直接FK、ボックス内でのソランケのシュートと続けて決定機を創出。だが、GKサンチェスのビッグセーブに阻まれて先制点とはならない。

勝負所を迎えた中で尻すぼみのポチェッティーノのチームは81分に2枚替え。コルウィルとエンソ・フェルナンデスを下げてチルウェルとマートセンを投入し、攻撃に変化を加えていく。85分にはボックス内でパーマー、マートセンの途中出場コンビの連続シュートでゴールに迫るが、ここはGKネトの好守とDFセネシの見事なブロックに遭う。

完全に1点勝負となった拮抗した試合はゴールレスのまま最終盤の攻防に突入。ホームサポーターの熱狂的な後押しでパワーを得たボーンマスが、鋭いカウンターからよりゴールに迫ったものの、決め手を欠いた攻撃は最後までチェルシーのゴールをこじ開けることはできなかった。

そして、試合は0-0のままタイムアップを迎え、共に得点力不足が課題の両チームは勝ち点1を分け合う形に。チェルシーは2試合連続無得点と相変わらず波に乗れない序盤戦となっている。

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