【ミャンマー】緬議長の空軍司令官会議、4カ国が欠席[政治]

ミャンマーの首都ネピドーで13日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の空軍司令官会議(AACC)が開かれた。加盟10カ国のうち、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールは会議を欠席した。複数の地元メディアが伝えた。

空軍司令官会議は毎年開催されており、今回が20回目。防衛や災害救援での加盟各国の協力について話し合われる。今年はミャンマーが議長を務め、タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ブルネイの5カ国が出席。欠席した4カ国のうちフィリピンとシンガポールはビデオメッセージを送付した。ミャンマーが同会議の議長を務めるのは2014年に続き2回目。

この会議を巡っては、ミャンマー国軍関係者が絡むことから批判の声が上がっており、人権団体のジャスティス・フォー・ミャンマー(JFM)が8日、ASEAN加盟国に出席を拒否するよう求める声明を発表。14日には、出席した5カ国を「大量殺人者たちを支援したことを恥じよ」と非難した。

国連人権理事会でミャンマーの人権状況を担当するアンドリュース特別報告者は7月、ミャンマー空軍は戦闘機で罪のない多数の人々を殺害し、被害を与え続けていることが戦争犯罪に当たる可能性が高いと指摘。ミャンマー空軍の最高司令官が空軍司令官会議の議長を務めることを批判していた。

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