参勤交代きっかけの恒例行事も 真岡の中村八幡宮で例大祭

中村八幡宮で奉納された流鏑馬

 【真岡】中の中村八幡宮(はちまんぐう)で17日、例大祭が行われた。恒例の流鏑馬(やぶさめ)が奉納され、多くの来場者を楽しませた。

 同神社の流鏑馬は、江戸時代に仙台藩5代藩主伊達吉村(だてよしむら)が参勤交代の際に神馬を奉納したことをきっかけに始まったとされる。

 約250メートルの参道沿いに的が設置され、馬に乗った射手は勢いよく参道を駆けながら、的を目がけて矢を放った。来場者は写真や動画を撮影したり、矢が的を射抜くたびに拍手をしたりして勇壮な演技を堪能していた。

 妻と訪れた益子町七井、福田一巳(ふくだかずみ)さん(82)は「手綱を持たずにあれだけのスピードで走っていてすごかった。見に来たかいがありました」と喜んでいた。

 例大祭では太々神楽やみこし渡御、おはやし演奏、抜刀術大会なども行われた。

中村八幡宮で奉納された流鏑馬

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