名曲、名演に酔いしれ 金沢ジャズストリート2日目

来場者をジャズの世界に引き込んだ挾間さん(中央)らのステージ=北國新聞赤羽ホール

  ●世界的作曲家挾間さん、ピアニスト山中さん公演

 金沢ジャズストリート2023(同実行委員会主催、北國新聞社など共催)は2日目の17日、北國新聞赤羽ホールで世界的ジャズ作曲家の挾間(はざま)美帆さんら14人や、ピアニスト山中千尋さんらトリオによるスペシャルコンサートが行われ、来場者がプロの名曲、名演に酔いしれた。晴天に恵まれ、まちなかでの屋外ステージも盛り上がった。

 挾間さんは、ジャズピアニストの山下洋輔さんや坂本龍一さんらに作曲や編曲を提供している。コンサートでは「ワクワクして金沢にやってきた」とあいさつ。9月にリリースしたアルバムの曲を中心に、自身の室内楽団がピアノやサックス、トランペット、ドラムなどで音色を響かせた。

 山中さんはニューヨークを拠点に活動するピアニスト。ベースとドラムに合わせて軽快なリズムを刻み、来場者を魅了した。

  ●屋外ステージも盛況

 市中心部の「まちかどジャズライブ」では、来場者が豪快なドラムソロに歓声を上げたり、演奏に合わせて踊ったりして楽しんだ。尾山神社では、ボーカリストの平賀マリカさんが「JAZZ-21」出身のベーシスト小西佑果さんらとステージを繰り広げた。

  ●初出演「お茶かる」本社で意気込み

 18日の「まちかどジャズライブ」に出演する音楽ユニット「お茶かる」のメンバー4人が17日、北國新聞社を訪れ、初めてとなる金沢でのステージへ意気込みを語った。

 東京芸大音楽学部の同級生で結成されたピアノとバイオリン、ビオラのグループで、メンバーの宮川清一郎さんは「ジャズはお客さんとの距離の近さが魅力。一緒に楽しめるステージにしたい」と話した。18日午後1時から、市役所第2本庁舎で演奏する。

意気込みを語る音楽ユニット「お茶かる」のメンバー=北國新聞社

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